ネットでのSNS(ソシャル・ネットワーキング・サービス)などで使うアバター(本人の分身マスコット人形のようなもの)は我々にも馴染みがあるが、まさに「化身」をタイトル名としたSF映画。 監督が「タイタニック」を作ったジェームズ・キャメロンだというので見に行く気になりました。
中身について何も予備知識をもたず行きました。3D映画も初体験。今思うと3D用の偏向メガネを掛けるのが自分にはちょっと煩わしくスクリーンも暗く感じたので2Dでの通常画面版でも良かったかという気がしますが、一応3D映画初体験も話の種。
1)自分の脳細胞と同じような構造の脳をもった人造人間を特殊なカプセル的な装置を使って自分の思うとおりに遠隔操作できる未来の技術。これは脳さえ生きていれば肉体はいくらでも取替えられるので、不老不死の実現ではないだろうか。
2)極超貴重な鉱物資源のあるところが原住民の聖地とわかり、立ち退かない彼らに対して力で奪おうとする。鉱山会社がやとった海兵隊(米国の?)あがりの傭兵軍団の巨大航空戦艦を含むヘリコプター攻撃部隊の襲撃風景は、数百年前のアメリカ大陸での白人達によるインディアン原住民への迫害虐殺を連想させる。ベトナム戦争や、アフガニスタンでの現在の戦闘が未来でも飽きることなく続けられている。
3)後半部分で宮崎駿の「天空の城ラピュタ」のパクリが出てきたのには驚いた。
宮崎作品がアニメで手書きでメルヘンチックな香りが漂う子供向け童話風になるのだが、ジェームズキャメロンのはCGの圧倒的な技術力でリアリティ抜群。まるで実写そのもので違和感がない。相当に金をかかってるなと思い知らされる。ここらへんハリウッドの資金力とCG技術力にはいつもながら驚嘆する。
生命哲学、自然との共生の問題、他民族や文化を蔑視し、みずからの利益のためには恥じることなくすさまじい蛮行を繰り返す文明人達。最先端のコンピュータ技術力を駆使した映像のなかに大きなテーマと強烈なメッセージ性を込めた作品と感じました。
(2010年1月8日記)